フラットな関係を築く聞きかたのコツ

フラットな関係を築く聞きかたのコツ

高齢になった母の面倒見をきっかけに、あまりにも複雑すぎる介護保険を泥縄勉強中の、ルシダス高齢メンバー予備軍wホンダです。

ルシダスメンバーの老若男女趣味出身などの属性は、立場や部署に関係なくみごとにバラバラですWebサイトをご覧ください!)

そんな百人百様のメンバーと、それぞれスムースにコミュニケーションをとるために、普段僕がちょっとだけ意識している話の聞きかたがあります。何だと思いますか?

「相手」と「中身」の関係

ではいきなり、身もフタもなく結論から先に書いてしまいましょう。それは……
話の「相手」ではなく、「中身」にフォーカスすること!

いったいどういうことでしょうか? いわゆる「名言」と呼ばれるものを例に、少し考えてみます。

たとえばこの言葉。

「危険だ、という道は必ず、自分の行きたい道なのだ」(岡本太郎)

いかにも当時の日本画壇を大いに揺さぶった、岡本太郎さんならではの言葉という感じで「あの人のこの言葉」と、納得させられるものがあります。
こういうふうに、名言では言った人自身がその言葉に根拠や説得力を与えますが、たとえばこれが岡本太郎さんでなく、友人や同僚が言った言葉だとしたらどうでしょう?

もしとたんに違和感を覚えるなら、無意識に相手にフォーカスしている、つまり相手によって反応を変えているからですが、実は私たちの普段のコミュニケーションはほとんどがこのスタイルなのです。

中身だけを受け止める難しさ

ただこのコミュニケーション、相手によって変わる反応が、中身を正しく受け止める邪魔になることがあります。

お願いしたあの作業、いつできる?

たとえば職場でのこんなひと言。
上司から言われた時と、同僚から言われた時とではどうでしょう。

たとえ同じことを言われたとしても、言った相手によって心持ちが微妙に違ってくるなら、無意識に「誰」と「何」をセットにして聞いているからでは?

「両親を大切に」「他人に迷惑をかけない」など普遍的に正しいようなことでも、相手によって「お前が言うなッ!」と、ついツッコミを入れてしまいたくなるのはいい例。しかしそれが無意識の習慣になってしまうと、だんだん他人の言葉を正しく受け止めづらくなってくるかもしれません。

フラットな人間関係を築くために

もし「あの人に」言われたというところが必要以上に引っかかるなら、そこを意識して切り離し、「何を」言われたかに目を向け、謙虚に受け止めてみましょう(書いてて耳が痛い)

そうやって相手の言葉をフラットに受け止められるようになったら、今度は立場を180度逆転!
もし他の誰かが自分と同じことを言ったとしても、受け止められ方が変わりそうなら、より意図がわかるよう伝え方を先回りして工夫できますよね。ここまでできれば鬼に金棒です。

そうすることで、好き嫌いや立場・肩書、年上年下に邪魔されないコミュニケーションができ、ひいては不要な誤解や摩擦も避けられます。何といっても正しいことは、誰に言われようとも正しいですしね。

もちろんどんな相手にも応分の敬意を払って接することは不可欠で、そこを押さえながらも、「何を」にフォーカスしたコミュニケーションで、相手を選ばないフラットな人間関係を築いていきましょう!

執筆者プロフィール

本田 一彦
本田 一彦
学校では音楽関係の勉強をしてきたにもかかわらず、写植オペレーター兼版下フィニッシャーとして、約30年前にそのキャリアをスタート。工場にゴロゴロいた、もと活版…[続きを読む]

執筆者に質問しちゃう!

「もうちょっと突っ込んだこと知りたい……。」とお思いのあなた!このブログの執筆者に、直接質問をしちゃいましょう!

メルマガ登録

マーケターやマーケティングにご興味のある方へ。些細なことから「おっ」と思う注目の事柄まで、読んでお得な情報をメールで配信中!気になる方は今すぐご登録を!