友人とのオンライン飲み会が転じて、最近はオンラインお茶会が増えてきた川口です。
さまざまな環境へ身を置く友人たちと話していると、職場環境についても話題になるのですが、中にはとんでもないお話も……。
そこで今回は、ここ最近よく耳にした「<実はダメ>な会社の常識」を2つお話しします!
「今日は仕事が忙しいから、皆休憩は30分でお願いします」
とても忙しい時や人出が足りない時、少しでも忙しさを緩和しようと、こういう指示を出す上司がいます。
「忙しいから仕方がない」と受け入れてしまっている人もいるかもしれませんが、雇用形態や労働時間によっては、労働基準法違反になることも! たとえば、6時間を超える労働時間の場合は、最低でも45分の休憩時間が付与されなければなりません。
詳しくは以下のとおりです。
- 6時間以内の労働
→休憩を付与する義務なし
- 6時間超え、8時間以内の労働
→少なくとも45分の休憩を付与する
- 8時間を超える労働
→少なくとも1時間を超える休憩を付与する
そのため、「忙しいから休憩時間は短くしてください」という指示は、法律違反になる可能性があるので注意です!
(なお、上記以上に休憩を多く付与することは全く問題ありません)
給与にみなし残業代(固定残業代)を含むため、どれだけ残業をしても給与はそのまま!?
みなし残業代(固定残業代)とは、実際の労働時間に関わらず毎月一定の残業を行ったとして、基本給の中に固定残業代を含めて支払う賃金制度です。
つまり、「基本給などに加えて●●時間分の残業手当を支給するという制度」なのです。
そのため、給与にみなし残業代が組み込まれている場合、それが何時間分(いくら)かを明確にする必要があります。
そして、みなし残業代として組み込んでいる時間以上の残業が発生した場合、別途残業手当を支給しないといけないのです。
それにも関わらず、「みなし残業代を払っているから、どれだけ残業させても大丈夫」と勘違いしている会社もあるようなので、要注意です!
以上、最近聞いた<実はダメ>な会社の常識を2つお話しましたが、上に挙げたのはあくまで一例。まだまだ<実はダメ>な会社の常識はたくさんあります。しかし「これがこの会社の常識だから」とダメなものに目をつぶる会社ではなく、「ダメなものはダメ」と是正の姿勢を見せる会社に所属したいと、個人的には強く思います。
ルシダスは、労基法違反をしないことはもちろん、そんな<実はダメ>な会社の常識が存在しないように社労士の先生と手を取り合って、日々精進しています!
執筆者プロフィール
- 雑誌の出版や編集の勉強がしたくて、高校卒業後に札幌の学校へ。札幌での暮らしがとても性に合っていて、その後十数年を札幌で過ごしましたが、生まれと…[続きを読む]
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