「若いうちにやっておけば……」は不変の真理?

「若いうちにやっておけば……」は不変の真理?

若者は就職活動を経て社会の海へ旅立つ。
世はまさに人生の大航海時代!
社会に出て錬磨されたビジネスパーソンや職人は口々に言う。

「あー、若い頃にコレやっとけばよかったわ……

世はまさに人生の大後悔時代。世知辛いものです。

ということで、頭髪が世知辛いライター職の今野です。
トシ食ってくると「若い時の辛労は買うてもせよ」という言葉が身に沁みます。
どう沁みるのかと言いますと……、というのが今回のお話です。

若いうちにやってみたコト

さて、若いうちにやっておけばよかったことを考えるために、まずやったことから整理していこうと思います。
不肖わたくしめの例を挙げますと、

  • IT技術者
  • イラストレーター
  • 漫画描き
  • シナリオライター
  • セールスライター
  • 漫画編集
  • コンテンツ企画
  • 機械設計
  • 電気工事の帳場
  • マーケティング会社のライター

といった遍歴になります。あらためて書き出してみるとひどいなこれ……
途中に企業の立ち上げから廃業なども経験しましたが、どの仕事もまあ苦労してやっていたものです。その経験が現在の仕事で生きてくるのだから、人生わからないものですね。

若いうちにやっておくコト

人間、何かをしようと思っても、やれるやれないで考えてしまうもの。しかし後から考えてみると、「やってみる」が大事だったんじゃないか? と気付きます。
未知の何かにチャレンジしてみて、失敗であれ成功であれ、結果が出るまでやってみる。これが経験になるわけですが、年齢を重ねるとどうしても失敗が許されなくなってくるんですね。すると「やってみる」がしづらくなる。大ばくちになりかねないからです。これでは経験を得ることは容易ではありません

自分に足りないものを自覚したときにはもう遅い、なんてこともあります
だから、失敗しても許される可能性が高い、若いうちに「やってみる」をするわけです。
人によってそれぞれ違う、自分の「やってみる」をやっておくことが大事です。

私説・「若い時の辛労は買うてもせよ」

かくいう私も「もっとまともなキャリアになることをやっておけばよかったな」と思うことがあります。これは、積んできた経験とは別方向のチャレンジができなかった後悔です。
「若い時の辛労は買うてもせよ」の真意はこれだと思っています。
決して、若い人に面倒な仕事を押し付けるための方便に使う言葉ではなく、心から出た後悔の言葉なのです。方便に使うやつはろくでなしですね。

若い方は、失うものが大きくないうちに、チャレンジできることはやっておくと後悔が少なくなるかもしれません。己の意思のもとに、一貫性のある有用な経験をしにいくことをオススメします。
とは言うものの、いったい何を? となるのは明白なので、ひとつヒントを。
「やっておけばよかった」と悔やむのは、だいたい未経験の事柄です。先ほど言った、「未知の何か」ということですね。

……と、つらつら書き連ねてきたわけですが、年齢を重ねても大ばくちにならない程度のリスクなら「やってみる」は大いにアリだと思っています。自分で自分に見切りをつけずに、転職の面接に行ってみるなどもいいかもしれません。
一度しかない人生を大切に、しかし挑戦的に生きていこうではありませんか。

執筆者プロフィール

今野真吾
今野真吾
深川市生まれ、旭川市育ち、旭川工業高等専門学校出身。全国高等専門学校ロボットコンテストなどに取り組みつつ高校生クイズ予選に出てみるなど楽しく遊び、某大手…[続きを読む]

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