当然のようで侮れない「文章力」

当然のようで侮れない「文章力」

本ブログ公開時点でルシダスに入社して丸7年、古株になってきたクマガイです。今回は私の経験からルシダスに応募するにあたり「どんな適正やスキル、経験があるといいの?」という側面から考えてみました。

そもそもルシダスってどんな会社?

まずはルシダスのミッションステートメントを見てみましょう。

実経験に裏打ちされたノウハウを活用し、
情報が溢れる世界で、
企業の「伝えたい」とお客様の「知りたい」が
一致するコミュニケーションを通じて
倫理的な方法で企業の収益に貢献すること。

今回着目したいのはこの中でも「コミュニケーション」の部分です。
主にデジタルマーケティングのコンサルティングを担うルシダスは専門性の高い業種ですが、そんなデジタルマーケティングに関する「ハウツー」の類は書籍にせよネット上にせよ玉石混淆です。相手の「知りたい」に正しく向き合えていないと、本当の意味で何かを「伝える」ことはできません。そこで、理想的なコミュニケーションを実現するためには「文章力」を身に付けることが重要になってきます。

文章力とは?

先述のとおりルシダスが担っているのは専門性の高いサービスではあるものの、重要なスキルはもっと日常的なものです。「文章力」と聞くとちょっと拍子抜けする方もいると思いますが、「文字を書いたり読めること」と「文章を書いたり読めること」は似て非なるもので、自己評価と乖離している方が多いと思います。(私も含め……!)

ここでは一口に「文章力」と表現しましたが、文章力とはただ美しい日本語が書ければ良いというわけではありません。人に何かが「伝わる」ようにするには、2つの別な力も必要です。

文章を読み取る力 →
そもそも相手が何を言わんとしているのか、額面どおり以上の行間も含めて読み解く読解力や論理的思考力

文章で伝える力 →
ただ美しい文章を書くだけではなく、相手の目線や理解に合わせて語彙や表現を工夫し、しっかり意図が相手に届く文章構成力

インプットについては、動画や音声メディアが増えており文章を読み取る力を磨く機会が減っています。アウトプットについては、チャット形式でのコミュニケーションで文字を使う機会は多いものの、絵文字やチャット特有の表現など内容が口語に近いため文章を組み立てる力を磨く機会もまた減っています。

ルシダスの業務で感じる文章力や読解力の重要性

コンサルティングという業務の性質上、お客様は誰かに相談をしたいほどの悩みを抱えている一方で、その悩みをうまく言語化できていないことが多々あります。そこで、行間やニュアンスも含め文章を読み取る力で不足している情報を見極め、文章で伝える力を使ってお客様から真の要望を探り出します
またお客様とのやりとりに限らず、プロジェクトを円滑に進めるためには社内メンバーとのやりとりにも文章力や読解力が問われます。つまり文章力や読解力は、相手とのコミュニケーションを最適化するためのスキルなのです!

私が心がけていること①:主語や目的語を明確に

例えば、社内業務のグループチャットへ1つのメッセージが入ってきたとして、「これって誰宛のメッセージなの? 私がレスしていいの?」というものや「そもそも何を要望しているのかわからん!」という経験はありませんか?
ベタですが「5W1H」フレームワークを心がければ、「誰が、いつまでに、何をすべきか」が明確になるのでこの問題は軽減されると思います。

5W1Hの活用法については他にもブログがありますので参考にしてみてください!

私が心がけていること②:用語を定義する

同じ用語でも各々で定義(認識)が異なると、先述の主語や目的語が明確でも会話はずっと平行線になってしまいます。

例えば「ボール」という単語。何の文脈もなく「ボール」と言われたらほとんどの人はスポーツに用いる丸い球体、例えば野球とかテニスなどのボールを想像するでしょう。
でも、「野球の試合中のピッチャーの投球がボールだった」という意図で「あのチーム、ボール多いよな」と言ったとします。相手も「野球の試合における投球」の話をしているのだという目線が合っていれば問題なく意図が通じるでしょうが、そこの意識が噛み合っていなければ、そのチームが持っているボールの在庫が大量にある! と思うかもしれません。

相手に正しく同じ文脈で理解してもらうには、例えば「あのチーム」ではなく「あのピッチャー(投手)」はボールが多い、というように、目線を合わせるための言葉に置き換えれば伝わったかもしれません。そのためにも、相手がどう受け止めるかを想像した上で、語彙や表現方法を考えなければいけないというわけです。

私が心がけていること③:映像を言語化する

これは話し好きの方に多いパターンで、話し手側は頭の中に鮮明な映像が浮かんでいるために詳細な説明を省いたり飛ばしたりします。しかし聞き手側には頭の中の映像は見えないので、結果的に言葉足らずの置いてけぼりになってしまうことに……。先述の用語の定義と同じように「目線を合わせる」ことやきちんと言語化して細部まで説明することが大切です。

挙げるとまだまだ出てきますが、今回はここまでにしておきます。
ひとまず、目新しいスキルや資格を取ることよりもまずは基本に立ち返り、自分で書いた文章が乱れていないかを意識するようにしましょう。仕事だけでなくプライベートにも絶対役に立つのでオススメです!

執筆者プロフィール

熊谷直樹
熊谷直樹
高校から始めた男子新体操をきっかけに、ブレイクダンスなど身体を使ったパフォーマンスにどっぷりとハマる。
そのままフィットネス業界に入り10年弱、インストラクターや店舗の運営・管理、新店舗…[続きを読む]

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