ゴールデンウィークや年末年始は必ず実家に帰省して農作業の手伝いをする今井です。
2019年の働き方改革関連法の成立に伴い、有給休暇の取得が義務化され、年に10日以上の有給休暇が付与されている労働者には、必ず5日取得させる義務が発生しました。
ルシダスでも入社から6か月が経過した社員に対しては10日の年次有給休暇が付与されます。
会社に在籍する年数が長いほど、消化しなければ雪だるま式に増えていく有給日数。社員としても会社としてもどうやって消化するか(してもらうか)は悩ましい問題だと思います。
ではどうやって消化すればいいのでしょうか? 私の経験などからお話しします。
スケジュールを見越した休暇申請
「朝起きたら発熱していて倦怠感もひどい……」
こんな突発の体調不良はもちろん予測できるものではなく、当日・もしくは後日会社に休んだ日の有給申請をするでしょう。
が、今回お話しするのは「今度の連休は飛び石連休だから、事前に平日を有給休暇にしよう」のような事前申請のパターンです。
マーケティングロックスター欄外コラム
ちなみに、日本の労働法では、有給休暇は会社の定める取得日前までの合理的な申請期限までであれば、社員はいつ取得してもよいという「時季指定権」があり、会社は合理的な期間内かつ合理的な事情があれば取得日の変更を求める「時季変更権」というのを持っています。
ざっくり解説すると、「合理的な範囲内で双方で取得時季を決めてくださいね!でも基本は社員が取得時季を指定していいんですよ!」というものです。
しかし、ここで重要なのは社員が申請期限にかかわらず遅くとも有給の「取得日前」までに指定をしなければいけないという定めです。
労働法では労働日とは0時〜24時までを指すので、実は就業時間前であったとしても当日の有給休暇申請を会社が認める法的な義務はありません。そのため、病欠などは法的には「欠勤」扱い。有給休暇が体調不良などの傷病休暇のためにある、という根拠はないのです。
あ! でもでも、ルシダスでは体調不良であれば有給休暇取得も認めてますからね! 法の定める以上の待遇をとることは問題ないので! ただ単に、有給=病欠ではないという根拠です。w
ゴールデンウィークや年末年始の連休以外にも、祝日を含めた長期休暇に有給休暇を使う方もいると思います。
しかし、チームメンバーに迷惑をかけてしまう……といった理由で及び腰になり、結果として大量に有給休暇が余ってしまったという経験をした方も多いのではないでしょうか?
私も社会人なりたての頃は休めるときに休もう! の考え方だったので、「この仕事が落ち着いたら有給休暇を取得しよう」と思って仕事に取り組んでいました。ですが次の仕事がどんどん降ってきてしまい、ずるずると予定日を延ばし続けた結果、全く有給休暇が取れなかったことがあります。
この体験から学んだのは、「仕事に合わせて休むのではなく、休みを前提として仕事を割り振ること」でした。
計画的有給休暇取得のすすめ
海外では1か月2か月のバケーションは当たり前! という話を聞くたびにうらやましいと思いつつ、仕事の調整はどうしているのか疑問になりますよね。このような長期のバケーションは数か月前から予定を組み、休みを押さえたうえで、仕事の方を調整するのだそうです。
長期の休みを確保したからこそ、事前に調整を行い、調整が発生するならなるべく早くスケジューリングする。
これは仕事に合わせて休むのではなく、真逆の「休みを前提として仕事を割り振る」という考え方です。
円滑な休暇取得のために「休暇を取るのが当たり前」の文化に!
例えば半年前には旅行の計画を立てていて、飛行機もホテルも予約済み!
そんなときに休暇数日前に「やっぱり出勤して」と言われても、「いやいや、半年前から準備していたのに無理ですよ」と返せます。
マーケティングロックスター欄外コラム
「やっぱり出勤して!」というのが、会社に認められた「時季変更権」ですね! でもでも、この例で見ると、十分前もって取得申請(時季指定権)はなされていて、直前になってからそれを取り消すというのは法の求める「合理的な理由」とはちょっと考えにくいですし、法的に考えても取得できない理由はないと思います!
休暇申請が早ければ早いほど、「前々から予定が入っているので変更はできません」と言えますし、社内にも早めに共有しておくことにより、日頃からしっかり引き継ぎなどの情報共有がされるようになります。
だからこそ、事前にみんなで有給取得を計画して、休暇有りきの仕事にすることが重要と考えます。
ちなみに私の場合、実家の畑の面倒を多めに見るためにゴールデンウィークや年末年始の休暇プラスアルファで有給休暇を取得し、計画的に使うようになりました。
さいごに
有給休暇は心や身体の大事なリフレッシュ期間です。
計画的に休暇を取得して、ワークライフバランスの取れた生活を実現していきましょう。
執筆者プロフィール
- 福島県飯舘村生まれ。当初は地元の会社にて勤務をしていましたが、震災により上京。上京後は小売業の店舗管理やCADオペレータ、ユニークな所だと競技銃の設計などを手掛けて…[続きを読む]
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