良い会社ってどんな会社?どこ見てわかるの?

良い会社ってどんな会社?どこ見てわかるの?

良い会社を選ぶ余裕がなくて、実は「何でもいいから雇ってくれる会社」を必死で探して就職した黒歴史を持つルシダスのマーケティングロックスターこと代表の池上です!(そしてその時に就職した会社はとっくの昔に倒産しているので、当時の社長に読まれても文句を言われる筋合いは一切ありません。w)

学生がいざ社会に出るための就職活動を始めると、嫌でも意識するのが「良い会社」ですよね。親や親戚に言われたから、あるいは自分の将来を決める上で重要だから、理由はいろいろありますが、その「良い会社」とはどんな会社なのか?どこを見ればそれが見抜けるのか、堂々と答えられる就活生はいないと思います。

財務諸表を見るとわかる? 参考にはなるかもしれないけど、投資をするんじゃなくて就職するんだよ? じゃあ、歴史が長い大企業なら良い会社? 私が就職活動をした頃、山一證券は100年の歴史を持つ四大証券会社のひとつと言われていたけど、間もなく廃業しました。

結論を先に書いてしまうと、預言者じゃないんだから確実に「良い会社」を見抜く方法なんてありません
将来倒産するかもしれないし、社会情勢の変化でさまざまな事情が変わることもあります。だけれども、無駄な時間を過ごすことのない会社、きちんとあなたの糧となり成長ができ、「入って良かった」と言える会社を探す上で確認すべき点はあります

1. 財務状況

端的に言うと、利益が出ていない会社はこの先、昇給など、いろいろな「お金」にまつわる面で不利です。当たり前すぎることなのにきちんと見ない人が多いものです。
上場企業なら決算書はサイトに公開されていますので、自由に見ることが可能です。この機会に財務諸表の基本的な読み方を学ぶのもいいでしょう。

でも、日本の99%の企業は決算書の公開義務がない中小企業です。ルシダスもそうで、「見せてください」と言われてもそうそう第三者に見せるものでもないので、お見せするつもりもありません。

じゃあ、財務状況はどこで判断できるのか?
ここはズバリ、お金がありそうか、なさそうか、「見た目」でいくらか判断できます。ただし、見るポイントはあります

社屋が多少古かったりするのは、歴史のある会社なら致し方ないことかもしれませんが、備品の類が古いまま、とりわけパソコンがやたら古かったりするのは、お金がないのか、経営層がケチなのか……? いずれにしても金回りに疑問があります。
なにせ、今の時代はどんな業態だったとしてもパソコンは「お金を稼ぐための大事な道具」ですから、その道具にお金がかけられないのは大きな問題だと思います。椅子や机がボロいだけ、というのとはちょっと意味が違います。

でも、実際に手持ちの現金を持ってるわけでも黒字経営しているわけでもなく銀行から融資を受けていたり、ベンチャーキャピタル(VC)からお金を投資されてパソコン買ったりしてたら? 実は、そこは問題ないかもしれません
というのも、銀行やVCはちょっとやそっとではお金を貸したり投資したりしてくれませんし、決算書も必ず見ます。その銀行やVCがお金を貸してるなら、回収できると踏んでるわけで、会社は会社で、必要な投資と判断をしてパソコンを買ってるわけです。

パソコンを見たぐらいで健全経営と断定できるわけではもちろんありませんが、パソコンが古いのは不健全な経営をしてる可能性は大きいでしょう。

2. 事業規模

大きければ良い、というわけではありませんが、残念ながら小さすぎるのは(とりわけ新卒採用の面では)問題になります。

新卒採用者は残念ながら企業にとって即戦力にはなりません。今後、戦力になることを期待しているから採用するわけですが、それまでの間は投資が必要です。お給料やパソコンなどの備品も投資ですが、それ以上に「教育」が必要です。

ところが、事業規模が小さすぎるとこの「教育」をするためのリソースが不足します。具体的な教育プランがなかったり、先輩について回るOJT(On-the-Job Training=現場で見よう見まねで覚える)が中心だとしても、ついて行ける人はいますし、学びがないとは言いませんが万人向きではありません。

この規模以上ならばっちり! という境界線はありませんが、危険信号が灯るのは数年に1回しか新卒採用をしていない会社、専属の人事担当者がいない会社、そして日本の平均から大きく下回っている会社、ということになります。
こうなってしまうと、採用された後に放置されてしまい途方に暮れたり、相談できる同期がいなかったり、ということも予想されます

3. 採用状況

新卒採用人数には「平均値」があります。これを大きく下回っていれば新陳代謝が悪い会社、あるいは業績がイマイチな会社という可能性があったり、上回っていれば成長途上の会社という可能性もあります。が、大きく上回っていると今度は新卒の早期離職率が高い恐れも出てきます。

日本企業の平均新卒採用人数は、企業規模100人あたり新卒採用3〜4人/年ですので、社員数が400人いるのに新卒採用が3人しかいなかったら、新陳代謝が微妙な会社といえるでしょう。

逆に、400人程度の会社なのに毎年、新卒を30人も採用しているとしたら、大部分が早期に離職をしてる可能性があるということになります。

ただ、同時に確認できるなら中途採用との比率も参考になります。
一般論として、事業規模が小さいほど中途採用(=即戦力)の比率が高まり、事業規模が大きいほど新卒採用(=先行投資)の比率が高まると言われていますが、「ざっくり」で半々ぐらいが一般的です。

ただし、成長途上にあると事情は少し変わります
ルシダスみたいに年々125〜150%ほどのペースで社員数を増やしている場合は、どうしても中途採用比率が大幅に高くなります。「どうしてその比率なんだろう?」ということを考えつつ、それが会社の将来に対して良い事なのか悪い事なのか、判断するのがいいでしょう。

4. 社風

実は、これが一番重要です。最初の3つの要素は門前払いの可能性があるかどうかを見てもらうためのものであって、ひとまずクリアしたからと言って「良い会社」とは限りません。

社風というのは、実際に会社を訪問してみて直感的に感じた事、OB/OG訪問をして聞いた話、面接官や人事担当者と話をして感じた事などから、直感的に感じられる部分が大きいと思います。

そして、将来的にも必ず役に立つので覚えておいてほしい事があります。
「嫌な予感」というのは大体当たります。

例えば、応募をしても不採用の場合は連絡をしないと公言する会社もありますが、大変に失礼な事だと思います。そういうことをする会社の人事は、何かあれば手のひらを返したような対応をしかねないと思います。

同様に、圧迫面接的なことをする会社はパワーハラスメントに対する意識が低いのかな? と思ってしまいますし、OB/OGが疲れ切ってて「いやあ、俺全然寝れてなくて」って言ったらそれは来年の自分の姿かもしれないのです。

もちろん、やりがいのある仕事を一生懸命やってるのが楽しい時だってありますから、何でもかんでも一律で「良くない」と言うつもりはありません。しかし「微妙だなあ」とあなたが直感的に感じたものは、あなたの価値観に対してはまさしく「微妙」なんですよね。

長くなってしまいましたが、こういう目線で求人企業を見てみると、少し違った目線で就職活動が見えてくると思いますよ!

それでは、頑張っていきましょう!

執筆者プロフィール

池上ジョナサン
池上ジョナサン
株式会社ルシダスの代表にしてマーケティングロックスターを自認しており、経営とマーケターの二足のわらじでお客様の課題解決に邁進する…[続きを読む]

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