就職する前に知っておきたい、お金の話

就職する前に知っておきたい、お金の話

学生時代、美術をやっていた私は「就職せずに一生創作活動に励みたい!」とか「スナフキンみたいに旅人として辺境の地をさまよい続けたい!」なんて夢見ていたものですが、現実はそんなに甘くありません。
今回は、社会生活に欠かせない「お金」の話です。

仕事がお金に変わるまで

ルシダスが売上を上げる過程は、大体以下のようになっています。

  1. お客様の困りごとを聞き、相談に乗る
  2. 受注する
  3. お客様の困りごとを分析し、具体的な改善案を示す
  4. ツールの設定や制作などの作業を通して、お客様と一緒に改善していく
  5. お客様からサービスの対価として売上が入金される

さて、その後のお金の動きはどうなっているでしょうか。
会社では、入金された売上の中から、売上を作るために必要なさまざまな経費を支払います。ルシダスはサービス業なので、物を売っているわけではないため、少し分かりにくいのですが、サービスという無形の商品(=価値)を生み出すために一番大きい経費は、それを生み出す社員(=頭脳)の人件費(=給与)です。経費は、それ以外に、事務所の家賃、光熱費、業務に使うアプリの利用料、消耗品費などなど、たくさんの種類があります。
売上から、それら経費を支払って、残ったお金が「利益」です。

社員の側から見ると?

まず、会社の売上の中から給与を受け取ります。受け取る給与は、実際に手にするお金(手取り)と、会社が社員の給与から預かり、社員に代わって会社から直接国などに納付する、税金、社会保険(健康保険、厚生年金)などに分けられます。ついでに言うと、社会保険(健康保険、厚生年金)は労使折半といって、納付額の半分は会社が負担することになっており、実際には社員から預かった金額の倍を国に納めています。
あなたが受け取った給与を使って何かお買い物をすると、そのお金がまた別の企業の売上となる経済活動をしているわけです。お金は天下の回りものと言われるゆえんです。

会社にとって「貴重な人」ってどんな人?

以上は、社会生活の基本となる話なので「そんなこと誰でも知ってるよ!」と言われてしまいそうで不安になってきましたが、それでは会社にとって「貴重な人」とはどんな人を指すのでしょうか。
それは「就業時間内により多くの利益を生み出す人」ということになります。営業職の場合は直接お客様とやりとりをし、契約金額を交渉して契約を受注するのでお金の動きが見えやすいのですが、それ以外の社員は自分の業務がどのくらいの利益を生み出しているかイメージしにくいものです。そのため、例えばルシダスの経理では毎月「付加価値額」という数値を算出して、全社に報告しています。その計算方法は

(売上−特定の経費) ÷ 社員全員の合計労働時間数 = 付加価値額(1時間あたりの利益)

というもので、デザイナーやライター、総務や経理といったバックオフィスなど、直接お金の動きが見えない業務にあたっている社員には、効率化を図る指標となっています。
このように、自分の仕事をより多くのお金に変えるには、常に効率化を図り、限られた時間の中で工夫して価値を生み出すことが重要になってきます。例えば、今までは担当のクライアントを2社しか持てなかったのが、仕事のやり方を覚え、効率よく仕事ができるようになることで4社まで対応できるようになったとします。会社としては、これまでより多く契約を受注できる=売上が伸ばせるということになり、貴重な人材になります。そうすると、自ずとあなたの評価も上がって、給料も上がるはずです。

執筆者プロフィール

長坂朋美
長坂朋美
ルシダスの設立当初から経理総務担当として奮闘してきましたが、実は経理も総務も初体験で、仕事を覚えるまではひと苦労でした。それが一段落した頃、もともと…[続きを読む]

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